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今日この頃

2009 年 9 月 21 日 月曜日

空が遠く、山が近くなってきました。八ヶ岳南麓は秋の風が吹いています。
朝晩は少し冷えますので、こちらにお出かけの際にはちょっと余計に上着やスカーフなどをお持ちになると良いですよ。
先日、東京へ参りしましたら、こちらとの気温差に驚きました。
国立近代美術館の常設展示をみてきました。アンキさんの作品が3点展示されていますよ)

8月には真っ白だったミナヅキの花が薄紅色になってきました

8月には真っ白だったミナヅキの花が薄紅色になってきました

谷中安規展の会期も9/26まで。残り5日となりました。
なんだかアンキさんの作品たちと離れがたく、ほんとうに名残惜しい気持ちです。

今月のフィリア美術館の休館日は変則的になりますので、今一度ご案内いたします。
9/24(木)・・・ 水曜日が祝日のため開館となり、代休として休館します。
9/27(日)・・・『LIVE! 酒井俊』開催
9/28(月)~10/2(金)・・・ 展示替えのために休館いたします。

10月3日から、冬の定番展示である『祈りの人 渡辺禎雄 型染版画展』を開催します。深まる秋の景色とともにおたのしみください。

peacecard展終了しました & 谷中安規作品の展示替えしました

2009 年 9 月 10 日 木曜日

peacecard展@フィリア美術館は、9月7日で終了しました。
3週間弱なんてあっというまに過ぎてしまうものですね。
9月14日からMAYA2ではじまるpeacecard展@東京に向けて、フィリア美術館で展示していたカードを発送しました。
東京展ではカード展示に加えて、原画・グッズ作品の展示販売も行われますよ。おたのしみに。

また、遅ればせながらの報告ですが、アンキさん*の作品をほんのちょっと展示替えしました。
既にご覧いただいている方も、是非もう一度お運びください。
リピーター割引は半券をお忘れなく!

* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

実りの季節 谷中安規‘かぼちゃ忌’

2009 年 9 月 8 日 火曜日

こんにちは
そこらじゅうの小さな秋を数えながら
「もういいよ!」と呼ばれるのを待っている鬼の子です。
「まあだかい?」
返事がないなあ・・・。さーて、誰から捕まえようかしらん。

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ご近所さんから、カボチャをいただきました。

おかぼちゃさま

アンキさんの装丁本コーナーのおかぼちゃ様 お供えみたいですね

薄く切ってお肉と炒めると美味しいそうですよ。でも、このマッキッキの黄色があまりにも美しいので、しばらく美術館のロビーに飾っておくことにしました。
皆さんの秋は食欲の秋ですか?芸術の秋ですか?

明日9月9日はアンキさん*の命日‘かぼちゃ忌’です。
八坂喜代さん(最晩年のアンキさんのお世話をしていた方です)のギャラリートークでの、ほんとうに最後の最後のアンキさんのお話を紹介します。

最晩年、すっかり動けなくなっていたアンキさんは、ある暑い日、八坂さんに「西瓜が食べたい」と言ったそうです。八坂さんはあちこち探しましたが、どこにも西瓜を見つけることができません。とにかくアンキさんに何かを持って帰ってあげたい一心で方々を歩き回ったあげく、ようやく葡萄を3房、求めることができました(あまりの嬉しさに動転して値段は忘れてしまったそうです)。
ほんとうにほんとうに暑い日で、日向に並べられていた葡萄も熱くなっていたので、冷たい小川の水で洗ってからアンキさんに届けると、ニコニコして受けとって、一つ一つゆっくり味わうように食べたのだとか・・・。

また、「9月になったら涼しくなって、きっと体調も良くなって、オカボチャ様も実るから、仕事に励みたい。佐瀬さん(八坂喜代さんの旧姓です)9月になったら教えてください」と繰り返し言っていたアンキさん。
しかしその言葉とは逆に衰弱していくアンキさんに対して、八坂さんは9月になってしまってからも本当のことを伝えることができずに、
「9月はまだ先だから、いまはゆっくり休んで体を治して」と声をかけたそうです。
そして、そのカボチャを口にすることなくアンキさんは亡くなったのです。

今年はカボチャの当たり年ですって。

* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

  
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