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酒井俊さんのCD『PLAYS STANDARD vol.1』『a few little things』

2010 年 12 月 2 日 木曜日

酒井俊さん*1が新しいCDを2枚同時にリリースしました。

酒井俊『PLAYS STANDARD vol.1 〜 無事についた?かしら、それだけがちょっとした心配です 〜』

酒井俊『PLAYS STANDARD vol.1 〜 無事についた?かしら、それだけがちょっとした心配です 〜』

酒井俊『a few little things』

酒井俊『a few little things』

先ず手にとって荒井良二さん*2によるジャッケットの素晴らしさに目を奪われます!さらにアルバムを開くと9点の描きおろしアートワークが小さな『画集』といった趣で構成されていて、うっとりすること間違いなし・・・。CDの盤面まで荒井ワールドが展開していますよ。帯に『みる、きく、同時』 とありますが、再生装置に挿入してplayボタンを押せば、まさに目と耳の至福のひとときとなりましょう。

酒井俊さんのCDと荒井良二さんの著作

酒井俊さんのCDと荒井良二さんの著作

酒井さんは歌い手ですが、噺家みたい!でもあります。スタンダードやトラディショナルな楽曲も酒井さんならではの歌の世界が展開していて、名人の古典落語を味わっているみたいなのです。
表情豊かな酒井俊の歌の世界をぜひ!酒井俊さんのCD『PLAYS STANDARD vol.1』『a few little things』は、当館でも販売しています。

*1
酒井俊さんは・・・
2009年9月27日(『谷中安規展』の最終日)に、フィリア美術館で歌っていただきました。
日々あちこちで数々のライブをなさっていますが、近いところでは甲府・桜座で12/19(日)に予定されいます。

1976 年、伝説のJAZZ CLUB「ミスティー」でジャズ・ヴォーカリストとしてデビューしセンセーショナルな反響を呼ぶ。
翌年レコードデビューするが、3年弱の活動を経て渡米し、歌手活動を休止する。その間に坂本龍一等との録音を含む、3枚のアルバムを残す。2年間のマンハッタンでの生活の後、帰国して結婚・出産・子育てと、歌いたいという思いとは無縁の充実した時間を過ごす。

しかし、子供が小学校に入る頃には再びステージに立つ決意をし、「愛燦燦」と「買物ブギ」の2曲の日本語の歌をレパートリーに入れて復帰後のライブから歌う。今では日本語の歌をジャズのライブハウスで歌うことは一般化しているが、当時は想像以上の困難を伴いながら歌い続けていた。それ以降もスタンダードを中心に、ジャンルを問わず自身の思いに忠実に歌いたい歌を歌い続け、阪神大震災の後に生まれた「満月の夕」と運命的な出会いを果たす。この「満月の夕」を歌い始めたときも周囲の風当たりは強く、一部では同じように歌い始めていた童謡と同じように色物として受け取られさえもした。しかし、その後何年にも渡って毎夜毎夜歌い続け聴衆とともに「歌」を育んできた結果、2003年には「満月の夕」が第45回日本レコード大賞企画賞を受賞するに至り、数回に渡るNHKテレビへの出演や連続ドラマへの挿入歌の提供等、メディアを通じても新たな聴衆を獲得してきた。
同時に、2004年辺りからそれまでの活動を見直し、新たな音楽と歌の可能性模索しながら従来の音楽のあり方から大幅に変化すべく、即興演奏や民族音楽の影響や古いトラディショナルへの傾倒を反映しつつ、音楽シーンを形成する豪腕演奏家たちと終わりのない共同作業へと移行している。これまで以上にジャンルの枠から自由になり、現在は“酒井俊の歌”としか呼べないような歌へと変貌を遂げる過程にある。その結果、都内近郊では音楽を聴き漁っている耳の肥えた聴衆に対しても強く訴求するようになり、以前から老若男女問わず受け入れられていた歌が、子供からお年寄りまで音楽を普段聞かないような方々にますます強力にアピールする歌へと変遷している。地方や普段ライブの行われないような場所で地域住民を前にして歌った後の客席の号泣と熱狂がすべてを物語っている。本人は、これからも呼ばれるがままに場所を問わず、全国どこへでも足を運び、歌い続けていく所存である。

以上、公式HP
より

*2
荒井良二さんは・・・
素敵な絵本をたっくさん描いておられます。フィリア美術館の喫茶室にも何冊か置いてありますよ。
物語の絵も素敵ですが、先日うらわ美術館(
2010年7月10日(土)〜9月5日(日)『荒井良二 スキマの国の美術館)で拝見したタブローも素敵でした。ギターを弾いたり歌ったりもされるとか・・・。まだ聴いたことはありませんがきっと素敵なことでしょう。。。

1956年山形県生まれ 日本大学芸術学部美術学科卒業。
イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し、絵本を作り始める。1991年に、世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。1997年に『うそつきのつき』で第46回小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞、『森の絵本』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。90年代を代表する絵本作家といわれる。そのほか 絵本の作品に『はじまりはじまり』(ブロンズ新社)『スースーとネルネル』(偕成社)『そのつもり』(講談社)『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)などがある。2005年には、スウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を授賞。「スキマの国のポルタ」で 2006年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

以上、公式HP
http://www.ryoji-arai.info/より

9月27日『LIVE! 酒井俊』開催しました

2009 年 9 月 30 日 水曜日

谷中安規展の最後を飾るコンサート『LIVE! 酒井俊』が終了しました。
酒井俊さんの清らかな歌の世界と、今堀恒雄さんのうねるギターの響き、素晴らしいライブでした。

第一部は「アンキさんに敬意を表して」和装で登場した酒井さん

第一部「アンキさんに敬意を表して」和装で登場した酒井俊さん(右) ギターの今堀恒雄さん(左)

いつものフィリア美術館の音楽会(ピアノよりはチェンバロ、ギターよりはリュートといった密やかな響きの楽器による演奏、しかもマイクを通さない)にお越しくださっているお客様は、エレキギターの音量に、ちょっとびっくりされたかも知れませんね。

後半

第二部 アンキさんの作品とお客様を見わたしながら歌う酒井さん

この日、酒井さんと今堀さんがつむいだ音楽、語ってくださった言葉は、それぞれお集まりの皆さんの心にさまざまにしみわたったようです。
もともと酒井さんのファンの方はもちろん全く知らなかった方からも、大変ご好評いただきました。
酒井俊さん、今堀恒雄さん、そしてこの催しを支えてくださいましたすべての皆様に、心から感謝申し上げます。
本当にどうも有り難うございました。

アンキさんと俊さん

2009 年 9 月 26 日 土曜日

今日はいよいよ谷中安規展の最終日となりました。
そして明日は『LIVE! 酒井俊』の開催です。

このところ八ヶ岳南麓は格別に空気が澄んでいるのか、 お日様を近くに感じます。
当ブログでは寒いということばかり強調してきましたが、 日中、動きまわるとけっこう暑いかもしれません。 歩いてお出かけする方は脱ぎ着がしやすい服装が良いですよ。

秋のはじまりの夕方は、唐突に日が落ちてしまうことにまだ慣れず、淋しく感じられませんか?
昼下がり、手元の何かに没頭していて不意に視線をあげたら、窓の外はすっかり暗くなっていたりしますね。
でも、その寸前(午後4時半前後)、本当に一瞬のことですが空全体が発光しているような柔らかな橙色の輝きに満たされます。
ライブ前のひとときは美術館のテラスなどで、そんな光とともに過ごしてくださいね。明日も晴れるようです。

テラスの片隅の小麦と大麦

テラスの片隅の小麦と大麦

今回のコンサートの企画は、アンキさんの展示が決まったと同時にひらめきました。
谷中安規の作品の清らかさとあやしさは、
酒井俊の歌声を呼んでいるような気がして『四丁目の犬』や『かくれんぼの空』(『Night at the Circus vol.1』収録)を聴いていると
「4丁目の犬はアンキさんの絵の中で迷子になってんじゃないかしらん?」とか「私にも何かできることはあります!」という感じがしてきて、
アンキさんの作品に囲まれて
俊さんの歌をぜひナマで聴きたい!という衝動にかられたのです。

アンキさんと俊さんのかもしだす世界は
きっと今まさに生まれようとするものに出逢うときめきと
馴染み深い古き良きものへのしみじみとした快さをあじわえることでしょう。
どうぞお楽しみに。


LIVE! 酒井俊
2009年 9月27日(日)
開場:午後4時
開演:午後5時

出演:
酒井俊 (うた)
今堀恒雄 (ギター)

前売:3,500円  当日:3,800円
茶菓付。谷中安規展もご覧いただけます。
* 前売券が完売した場合には当日券の販売はありません

参加ご希望の方は、お電話かインターネットにてお申し込みください。

◇ お電話はフィリア美術館(0551-36-4221)まで
インターネット予約はここをクリック

酒井俊オフィシャルページ http://www.sol.dti.ne.jp/~s-shun/


* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

  
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