「平和をつくる」バイブル&アートミニストリーズ 20周年記念美術展に、当館所蔵のケーテ・コルヴィッツ『母たち―連作<戦争>第6葉―』(1922年、木版画)を貸し出しております。
先日、搬入時にお邪魔しましたが、58人のピースメーカーの作品が集い、和やかににぎやかに設営されているところでした。
東京都目黒区美術館区民ギャラリー(東京都目黒区目黒2-4-36)で、12月6日まで開催中です。
開館時間は午前10時~午後6時(最終日は午後4時閉場) 入場無料
ぜひお出かけください。
「平和をつくる」バイブル&アートミニストリーズ 20周年記念美術展に、当館所蔵のケーテ・コルヴィッツ『母たち―連作<戦争>第6葉―』(1922年、木版画)を貸し出しております。
先日、搬入時にお邪魔しましたが、58人のピースメーカーの作品が集い、和やかににぎやかに設営されているところでした。
東京都目黒区美術館区民ギャラリー(東京都目黒区目黒2-4-36)で、12月6日まで開催中です。
開館時間は午前10時~午後6時(最終日は午後4時閉場) 入場無料
ぜひお出かけください。
名古屋芸術大学で開催中の
『佐喜眞美術館のスタンス〜丸木位里・俊、ケーテ・コルヴィッツを中心に』展を拝見しました。
佐喜眞美術館(沖縄県宜野湾市)の所蔵作品の展覧会です。
常設で展示されている作品を、特別に貸し出されたとのことでした。
最初に行きあたる大きな展示室に、丸木位里さん・俊さんの作品が並んでいます。
『沖縄戦の図』から5点、沖縄の風土が描かれた作品がいくつか、現在のガマの写真、丸木夫妻の制作風景の写真が展示されていました。
ケーテ・コルヴィッツの展示は18点。丸木さんの作品を経てたどり着く、小さな部屋に飾られています。
足を踏み入れると先ず目に入る丸木さんの作品『チビリガマ』(チラシの表面の図版)。
一見、模様のように見えた画面は、近づいてみると、沢山の様々な個性の「人」で埋め尽くされているのが、わかってきます。
全員の顔かたち手足をたどって、それぞれの状況に思いをはせながら、ふと左手の壁をみると、ガランとした画面が目に入ります。
『シムクガマ』です。この作品には誰もいません。端に数行の言葉が添えられています。
二つの作品をつぶさに見た後、その間に立って動けなくなって、目玉だけ行ったり来たりしつつ放心して過ごしました。
時間はわずかでしたが、二つの作品を濃密に心に刻んで持ち帰ることができました。とても良い空間、良い展示です。
この他の丸木位里さん俊さんの作品も見応えがあります。制作の様子が写された写真(本橋成一さん撮影)も心に残りました。
また、さまざまなシリーズから代表作が選ばれたケーテ・コルヴィッツの作品も、素晴らしいものでした。
馴染みのある作品ということもあり、圧倒的だった丸木さんの作品の感想を、ひそひそと打ち明けるように『自画像』や『祈る少女』に向きあいました。
『佐喜眞美術館のスタンス〜丸木位里・俊、ケーテ・コルヴィッツを中心に』展
2015年10月16日(金)~28日(水) 会期中無休
開館時間 : 12:15 – 18:00 最終日は17:00まで
場所 : 名古屋芸術大学 アート&デザインセンター
〒481-8535 愛知県北名古屋市徳重西沼65
お問い合わせ電話番号 : 0568-24-0325 (代表)
● 展覧会の概要 → http://www.nua.ac.jp/headline/12770.html
● 名古屋芸術大学アート&デザインセンター 基本情報 → http://www.nua.ac.jp/center/ad/index.html
● 名古屋芸術大学アート&デザインセンター Facebook → https://www.facebook.com/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6-Art-Design-Center-111137962411632/
最寄駅は、名鉄犬山線の「徳重・名古屋芸大駅」。駅を出たら西へ。真っ直ぐ歩いて15分くらいです。
名古屋芸術大学は、西キャンパスと東キャンパスがあり、
アート&デザインセンターは西キャンパスですのでお間違えありませんようご注意ください(うっかり者のわたしは間違いました)。
帰りは、偶然きたバスに乗って「西春駅」から名鉄線に乗りました。
「徳重・名古屋芸大駅」より大きな駅ですので、タクシーで向かわれるのであれば「西春駅」で下車した方が良いようです。
会期終了間近ですが、どなたかの目にとまりますように、ご紹介しました。
ぜひ、ご覧くださいますよう。
新潟で開催されている二つの渡辺隆次さんの展覧会に出かけました。
新潟絵屋の主催する企画です。詳しくはこちらをご覧ください → http://niigata-eya.jp/evint/ev-asyl.html
まず、妙光寺。
妙光寺を訪れるのは初めてではありませんでしたし、
渡辺さんの作品もよく知っているつもりでしたが、
実際に中に入って、まず出迎えてくれた衝立の鮮やかな存在感に驚きました。
広々とした玄関によく映えます。
そして、お座敷に幾重にも置かれた屏風の色色にまねかれるように奥へ踏みいると
そこには次の間をもつらぬき広げられた墨絵の絵巻!見事でした。
わたしたちが訪れた日は、
日蓮聖人のご命日の法要『お会式(おえしき)』にあたり、
渡辺さんの特別なお話(聞き手:小川英爾ご住職)の場に参加させていただきました。
不意に現われ消えていく
「いま、ここで、目にしているものを二度と目に入れることはできないかもしれない」
きのこを中心とした八ヶ岳南麓の動植物を、日々描きつづける渡辺さん。
いのちの記録を「使命」としておられる切実さがつたわってきました。
菌類の生と死をつなぐはたらきとともに、様々なお話を伺いながら、
「絵」もまた、時を越えた「つなぎめ」であるのを感じました。
伝統のあるお寺であり、厳かな祈りの場である妙光寺は、同時に新しいものにも開かれているようです。
これから未来に受け継がれて、いずれ古きよきものとなるものをきちんと見極めておられる小川ご住職のまなざしもうかがえる貴重なひとときでした。
妙光寺の展示の様子 → http://niigataeya.exblog.jp/21231225/
*フィリア美術館所蔵の作品も5点出展しています。
そして、北書店。
展示点数は少ないですが、新しく強い感動がありました。
展示コーナーは、本棚の並んだお店の奥。
北書店は、絵も本も椅子もあって居心地の良い本屋さんです。
店主の顔が見える面白い本がいっぱい並んでいます。
もちろん渡辺さんの「山里に描き暮らす」(みすず書房)も。
この本には、新潟のことも八ヶ岳のこともフィリア美術館のことも出てきます。
北書店の展示の様子 → http://niigataeya.exblog.jp/21231506/
双方ともに見応えのある展示です。
ぜひお出かけください。