‘メジロ’ タグのついている投稿

  

ふしぎな鳥の巣

2013 年 8 月 2 日 金曜日

 

ご近所さんに、鳥の巣をいただきました。

 

ルネ・マグリット『アルンハイムの領地』を意識?して甲斐駒ヶ岳を背景にぱちり!

ルネ・マグリット『アルンハイムの領地』を意識?して甲斐駒ヶ岳を背景にぱちり!

 

何の鳥でしょうか?
枯葉や小枝のほか、ビニール紐と思しきもので出来ています。

 

小枝、枯葉、そしてビニール紐でできた鳥の巣

小枝、枯葉、そしてビニール紐でできた鳥の巣

 

もしかするとメジロかな?
小さい(直径約10cm)けれど、きっちりしっかり丈夫に出来ていますよ。

鈴木まもるさんが、初日のトークイベントで、例の鞄から取り出して見せてくれたものと似ている気がします。
また、展示中の『ぼくの鳥の巣コレクション』(岩崎書店 2000年)の原画と比べてみても、「それっぽく」思えます。

鳥の巣博士・鈴木まもるさんがご覧になったら、「これはあれだよ!」とすぐに教えていただけるかしら?

 

直径約10センチ 卵の殻の破片が見られます

直径約10センチ 卵の殻の破片が見られます

 

鈴木さんによると、八ヶ岳周辺の森は、野鳥の宝庫だそうです。
(ちなみに、以前、フィリア美術館の周囲で見かけたメジロさんの記事です)
巣立った後の巣を再利用したりしないそうなので、森やヤブの中で見つけたら、持ち帰って観察してみるのも楽しいですね。

もちろん営巣中はしずかに見守りましょう。

 

 


 

『鈴木まもる絵本原画展』

会期:7月13日~9月23日
休館日:水曜日
開館時間:午前9時30分~午後5時
入館料:一般500円・小中学生300円

● 画家・絵本作家・鳥の巣研究家である鈴木まもるさんの、
鳥の巣に関連した絵本の原画を中心に約50点展示。
実物の鳥の巣も展示しています。

 


 

 

ウグイス

2009 年 6 月 25 日 木曜日

先週、メジロの記事の中で色のことに触れて、「うぐいす色」という色の認識にねじれが生じているらしい・・・と書きましたよね。
たとえば「うぐいす色」をキーワードに画像検索してみると、明るい緑色を指してうぐいす色と呼んでいる例が非常に多く見られます。しかし、本来のうぐいす色というのはこんな暗めの色なんだそうです。

うぐいす色

うぐいす色

さて実際のウグイスは本当にこんな暗い色をしているんでしょうか?
みなさんはウグイスを見たことありますか?
spacer

などと、少々わざとらしい前振りをするのは何故なのかと申しますと、ウグイスの写真が撮れてなんだかとっても嬉しいのでみなさんにもお見せいたしましょう、と、そういうわけでございまして・・・。

ホーホケキョと響く鳴き声は春先のイメージ。でも今の季節もときどき声が聞こえてくるんですよね。
先日、突然近くから聞こえてきたホーホケキョケキョケキョケキョの声に誘われて林の中に目をこらしてみると・・・おーっ、ウグイスみつけましたーっ。
声はすれども姿は見えず・・・ってよく言われますけど、今回は運が良かったのでしょう。近くの茂みでさえずる姿をじっくりと観察できました。

ウグイス発見

ウグイス発見

ウグイスが鳴く姿って面白いんですよねえ。下を向いて空気を思いっきり吸い込むように喉のあたりをプクゥーッとふくらませて「ホー・・・」、ためて、ためて、おもむろに背筋を伸ばして「ホケキョ!」。天に向かって高らかにさえずります。

プクゥーッ  ホー・・・

プクゥーッ  ホー・・・

ホケキョ!

ホケキョ!

ところで肝心の色はというと・・・
薄暗い茂みの中だったのでよくわかりませんでした。
ごめんなさい・・・

メジロ

2009 年 6 月 16 日 火曜日

美術館の玄関先に小鳥がやってきました。
リリリリ・・・と、虫の声と間違えそうなほど透明感のある優しい鳴き声が聞こえてきます。
ちょうど花の写真を撮っていたところだったので、すぐさまカメラを声のする方に向けてパシャリパシャリ。
撮れました!

きれいな声でさえずっています

きれいな声でさえずっています

玄関脇の白樺で

玄関脇の白樺で

隣にいた知り合いに「あれはウグイス?」と尋ねると、

「あれはメジロ。ほら、メジロっていうだけあって目の周りが白いでしょ。
うぐいす色ってたしかにああいう色だけど、本物のウグイスはもっと茶色いのよ。
そういえば、うぐいす餡やうぐいす餅もウグイスの色というよりメジロの色よね。
どうしてメジロの色がうぐいす色って呼ばれるのかなあ・・・?」

というわけで、うぐいす色について調べてみたら、なんだかややこしいというかまぎらわしいというか・・・

「うぐいす色ってどんな色?」と考えたときに、メジロのような明るめの緑色を思い浮かべる人が(我々を含め)大多数らしいんですが、正式な「うぐいす色」とはこんな暗めの色なんだそうです。

うぐいす色

うぐいす色

どうして色の認識にねじれが生じたのかについては諸説あるようなので、興味のある方は調べてみると面白いかも知れませんよ。