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6/7イベント『 LIVE! ‘インドの夢’ 』無事に終了しました

2009 年 6 月 8 日 月曜日

昨日、開催した『渡辺眸 写真展 旅の扉』の関連イベント 『LIVE! ‘インドの夢’ 』の模様をご報告します。

小田切淳子さん

花びらの結界のなかで踊る小田切淳子さん

先ず第1部は、小田切淳子さんによる南インド古典舞踊です。
舞台の結界として、蓮の形のキャンドルに灯がともされ、バラとシャクヤクの花びらが敷かれました。鮮やかな衣装、髪飾り、お化粧の小田切さんが登場すると、いつもの展示室とは思えない別世界が展開。特に、最前列のお席は床座でしたので、小田切さんの力強いステップが地続きに心身につたわったのではないでしょうか。
終演後、小田切さんは、渡辺眸さんの作品から得たパワーが踊りに反映されたと、おっしゃっていました。

ダミアン原田隆文さん

コト・モノコードを演奏するダミアン原田隆文さん

そして第2部は、ダミアン原田隆文さんによるコト・モノコード*1を中心とした様々な楽器の演奏です。
第1部の華やかで激しい踊りの世界から一転。プサルテリウム*2による生と死をつなぐ看取りのための音楽や、チベットのベルによる幻想的な調べ等、密やかな響きが会場をつつみました。

最後にパイプオルガンを演奏しました

パイプオルガンの演奏

最後はパイプオルガンの演奏でしめくくられました。少しずつ音量が増し、大きなうねりを感じる演奏に圧倒されました。

まったくイメージの異なる組み合わせのイベントでしたので、主催者としては大きな冒険でした。渡辺眸さんからこのコラボレーションのアイディアをうかがったときはためらいもありましたが、深い祈りに満ちた素晴らしいイベントとなりました。
お集まりいただきました皆様、またこの催しを支えてくださいました皆様、そして小田切淳子さんとダミアン原田隆文さん、渡辺眸さんに感謝申し上げます。本当にどうも有り難うございました。
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*1 コト・モノコードは、日本の琴にヒントを得てヨーロッパで生まれた楽器です。音楽療法にも用いられています。表面(上部)は、琴と同じ形状をしています。調律は チェンバロのピンと同じものが用いられていますが、原田さんは琴柱で調弦するそうです。弦は、金属線で出来ていて反対側(裏面)にも同一音で30本の共鳴弦が張られていますので、ときには盤を両手で挟むような格好で奏でます。

*2 プサルテリウムは、ルネッサンス時代の楽器です。琴の一種で、チェンバロの元になったものと言われています。原田さんは、細長い三角形の盤に金属弦が張られたものをヴァイオリンみたいに弓で演奏しました。

お香とキャンドルとお花

2009 年 6 月 4 日 木曜日

6/7のイベントの第一部(南インド古典舞踊)では、はじまりに舞台の成功を祈る儀式があります。お香をたいたりキャンドルを灯したり、献花をしたり。一月ほど前の打ち合わせの時に、ダンサーの小田切淳子さんから、この献花にもちいる花の用意を頼まれました。資料によると華やかな花がささげられるようです。そこで開催日の頃にちょうど良い咲き加減の彩り鮮やかな花は?といつもお世話になっている園芸家に相談すると、フジやウツギ、シャクナゲの仲間が良いだろうと教えてくれました。
晴れれば暑く降れば寒いといった繰り返しの今日この頃、フジは葉ばかりになりましたし、ウツギの仲間はピンクのハコネウツギは終わって白いものだけ。さて、四日後の日曜日の朝、いまはまだ固い様子のシャクヤクの蕾がほどけてくれると良いのですが。

ハクウンボク

ハクウンボク

ところで美術館の庭の花は白い花ばかりです(献花用のお花はご近所の方に分けていただいたり、住まいの庭から摘んでまいります。)
上の写真は、足下に落ちていたハクウンボクの花。下を見ていて頭の上に花が咲いていることに気づきました。大きな樹は遠くから眺めないと花の存在に気づきにくいのですね。数年でたちまち見上げるばかりの立派な樹に成長していることにも驚かされました。

  
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