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2009 年 9 月 4 日

フィリア美術館 2009年9月の予定

八ヶ岳のふもとにも秋の気配が漂ってきました。
フィリア美術館の9月の予定をおしらせいたします。

■ 展示内容

  • 第1展示室 ・・・ 企画展 「谷中安規 展」
  • 第2展示室 ・・・ 常設展示 「ケーテ・コルヴィッツ」
  • 第3展示室 ・・・ 常設展示 「M.コシチエルニアク」
  • 第4展示室 ・・・ 収蔵品セレクション 「東欧の幻想絵本原画」
  • ロビー ・・・・・・ ピースカード展 (9月7日まで)

■ イベント

■ 休館日

  • 9月2日、9日、16日、24日、28~30日 (27日はイベント『LIVE ! 酒井俊』参加者のみ入館できます)

■ 開館時間

  • 9:30~17:00

■ 入館料

  • 一般 ・・・ 500円
  • 小・中学生 ・・・ 300円

(入館料の割引についてはこちらをご覧ください)

■ 展示内容

  • 第1展示室 ・・・ 企画展「谷中安規 展」
  • 第2展示室 ・・・ 常設展示「ケーテ・コルヴィッツ」
  • 第3展示室 ・・・ 常設展示「M.コシチエルニアク」
  • 第4展示室 ・・・ 収蔵品セレクション「東欧の幻想絵本原画」
  • ロビー ・・・・・・ ピースカード展(8月20日から)

■ 休館日

  • 8月は無休です

■ 開館時間

  • 9:30 – 17:00

■ 入館料

  • 一般 ・・・ 500円
  • 小・中学生 ・・・ 300円

(入館料の割引についてはこちらをご覧ください)

2009 年 8 月 29 日

赤毛のケリーのドラミング

コッコッコッコッコッコッコッコッコッコッ(この間1秒)
セミの鳴き声に混じって聞こえてくるのはキツツキのドラミング。

音のする美術館の駐車場を見回してみると・・・いました。 アカゲラです!

アカゲラのドラミング

アカゲラのドラミング

アカゲラはキツツキの仲間です。
頭とお腹の下が赤毛なので遠くからでも見分けがつきやすいですね。
そういえば、どうしてキツツキの仲間は「アカゲラ」とか「クマゲラ」とか、「○○ゲラ」という名前なんでしょう? どうして「○○キツツキ」や「××キツツキ」はいないんでしょう?

きれいな赤毛がめだちます

きれいな赤毛がめだちます

「キツツキ」は漢字で「啄木鳥」と書きます。
石川啄木がここからペンネームをつけたというのは有名な話ですね。
辞書で啄木鳥を引いてみたら、いろいろな読みがあってちょっとびっくり。
「きつつき」「けら」「けらつつき」「たくぼくちょう」
これらすべて「啄木鳥」の読みで、キツツキを意味します。

なるほど、「○○ゲラ」の「ゲラ」は、「ケラ」から来ているんですね。
キツツキのことを「ケラ類」とも呼ぶんだそうです。

さらに調べてみると、どうやら昔々は「キツツキ」ではなく「テラツツキ(寺啄)」と呼ばれていたらしいんです。
テラツツキ → ケラツツキ → キツツキ と呼び名が変化したんだとか。
「木を突っつくからキツツキ」だとばかり思っていたのに、そうじゃなかったようです。

ところで、
ケラ類 → ケリー
と変化させたらダメですか?
親しみやすくて良いと思うんですけど・・・

2009 年 8 月 26 日

宝物

本展には、アンキさん* が差し出した書簡類も展示しています。

アンキさんが書き送った葉書

アンキさんが書き送った葉書

アンキさんは当時世話になった人々から受け取った手紙をとても大切にしていました。差出人は内田百閒、堀口大学、与謝野晶子、佐藤春夫、棟方志功など。いつも肌身離さず持ち歩いていたそうです。その様子を、遺作集『鬼才の画人 谷中安規』 (アポロン社 刊 1972)の料治熊太の文章に見ることができます。

谷中安規は、いつの場合も、財産のごときものは何一つ持たなかった。だから、居を変えるといっても、飄々と身一つで越せば良かった。しかし、その彼が、いかなる時も身から離さない一包みの財産があった。それは、財産といえるか、どうか、しらないが、人から来た便りの文殻一束を包んだ風呂敷包みであった。
戦時中、戦火で西ヶ原の本山アパートが焼けたときも、最後までガンバって防火につとめたのは、彼であったが、しかも、手紙類は、かたく身にしばって、守りつづけたのであった。そして、昭和二十一年九月、餓死して果てた小屋の中にポツンと一つ残されたものは、これら数十通の手紙の入った風呂敷包みだけだった。
(料治熊太「鬼才の画人 谷中安規  〈一包みの全財産〉」より)

これらの手紙類が入った風呂敷包みは、アンキさんの没後、八坂喜代さんが保管し、遺骨とともに遺族のもとに戻されました。

* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

  
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