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2010 年 7 月 26 日

緑陰

光が強い分、影も濃く感じますね。
お客さまの途絶えた昼下がり、白樺の木の下の清々しい空気に、しばしうっとりとして動けなくなってしまいます。

暗がりに儚げなギボシ

木陰のギボシ

毎年、ほぼ同じ位置に芽を出し、花を咲かせる草花ですが、なぜか初めて出逢うような気持ちもします。

熱射をはじくようにきりりと立っているマムシグサ

熱射をはじくようにきりりと立っているマムシグサ

西陽を透かすヤマユリ 

西陽を透かすヤマユリ 

八ヶ岳の小さな美術館で、静かなひとときをお過ごしください。

2010 年 7 月 23 日

夏休みの部活動

地元の小中学校では夏休みがスタートしたみたいですね。

今日は‘八ヶ岳の美術館めぐり’ということで、
フィリア美術館のある北杜市に隣接する韮崎市から、韮崎東中学校美術部の生徒さんたちと先生がいらっしゃいましたよ。

まずは作品を見ていただき、感じることを自分なりに受け止めていただいてから、展示の解説をしました。
25名のきらきらした女子中学生たちに緊張しながらも、大坪美穂さんの作品への思いが少しでも伝わるように精一杯お話ししました。

不思議な光そして影とたわむれる生徒たちも・・・

不思議な光そして影とたわむれる生徒たちも・・・

ほとんどの生徒さんたちはこれまでインスタレーションにあまり馴染みがなかったようですが、それぞれが思い思いに楽しんでいたようです。
大坪さんのうみだした時空を体感したことで、彼女たちの今後の創作に何か変化があるでしょうか? より自由な発想で、かたちづくることの楽しみを広げていってほしいと思います。

2010 年 7 月 20 日

アートって?わからなくてもおもしろい!

ただいま「大坪美穂展 海界(うなさか)2010 -インスタレーションを中心に-」を開催しています。

インスタレーション* とは何か・・・???
先ず、このカタカナの言葉につまずき、そして所謂現代アートと呼ばれる抽象的な立体作品に対面して立ち往生してしまう方が多いようです。
ぱっと見て、コレはナニ?と思われる、その疑問をすぐさま解決したいけれど、わからないと言うのは恥ずかしい・・・なんだか居心地の悪さを抱えておられるような方をお見受けします。

しかし、そのわからなさも面白がってみて!ということを、ご覧になる前の皆さんに申し上げたいです。

一応の鑑賞の助けとして、作者が何を出発点にして何を目指そうとしているのかをあらわした作家本人の文章と、美術館側がしめした解釈のひとつは、受付の横に掲示してありますが、そうしたもので解決を目指すよりも、とにかく30分でも30秒でも自分で「よし!」という時間で、自分流に心や体をつかって作品を味わっていただけたらと思います。

わからないときはスタッフに問いかけてみてくださいね(求めに応じたお答えができるかどうかわかりませんが)。もちろん胸に秘めてお帰りになっても良いでしょう。とにかく自分の気持ちを大事にしてくださいね。

ときどき思いもよらない発想の感想をおっしゃってくださる方(とくに子どもたち!)がいて感激しています。
作者の意図とまったく違うことを感じるのは間違いでも失敗でもありませんよ。
気持ちの柔軟体操!?みたいな気分で気軽にお出かけください。

* インスタレーションとは、絵画・彫刻というのと同じ表現方法の一つです。期間と場所を限定して作者が出現させた光景を体感するもので、展覧会が終わると作品は解体されます。

  
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