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2010 年 10 月 31 日

八ヶ岳アートフェスティバル2010

11月8日まで『八ヶ岳アートフェスティバル2010』が、開催中です。
この機会に、八ヶ岳に点在する様々な特色をもったミュージアムと、豊かな自然をご堪能ください。今年のテーマは「エコロジー」。22の施設で様々な催しが用意されていますよ。

昨日はオープニング・イベント『木を描こう』が開催されました(北杜市小淵沢・アルソア本社3階 森羅ホール)。

全体の詳しい情報は、公式ホームページをご覧くださいね。
イベント等の一覧は、PDFファイル(724KB)に掲載されています。
また、このファイルをプリントアウトして参加施設にお持ちくださるとスタンプを押印します。

フィリア美術館のスタンプは大野隆司さんのデザインです

フィリア美術館のスタンプは大野隆司さんのデザインです

スタンプ3つでプレゼントがもらえますよ。フィリア美術館のプレゼントはチケット割引ですので、必ずご入館される際に受付にお渡しくださいね。

今日のテラスの風景

今日のテラスの風景

フィリア美術館では特別なイベントの開催はありません。企画展示は『祈りの人 渡辺禎雄 型染版画の世界』『ポーランド幻想絵本原画展』、常設展示はケーテ・コルヴィッツとミエチスラフ・コシチェルニアクです。木々に囲まれた静かな空間でゆっくりお過ごしくださいね。

ちなみに、このイベント最終日の11月8日は「八ヶ岳の日」ですって!
八ヶ岳の日ホームページ

2010 年 10 月 25 日

紅とか茜とか

今週の園芸家Kさんによる玄関の活け込みは、ミナヅキとノリウツギの花、レンギョウとコデマリの葉っぱです。
お日様のあたり具合で、花も葉っぱも色づき加減が様々。なんとも言えない美しさです。

ミナヅキ、ノリウツギ、レンギョウ、コデマリ

ミナヅキ、ノリウツギ、レンギョウ、コデマリ

毎年この時季の紅葉したミナヅキの活け込みを楽しみにしていますが、去年とは違うアレンジで、花や葉っぱの新たな表情をKさんは引きだしてくださいます。
Kさんは八ヶ岳の風土にあった草木を、あたかも山の中で自然に生えたもののように栽培しています。いつも活け込み作業をしながら、剪定の仕方や草花とともに季節の移り変わりを味わえる幸せを教えていただいています。

2010 年 10 月 24 日

渡辺禎雄『最後の晩餐』

イエス・キリストが処刑される前夜に、12人の弟子たちと囲んだ夕食の場面を描いた『最後の晩餐(さいごのばんさん)』。
数々ある『最後の晩餐』を主題とした作品のなかでもレオナルド・ダ・ヴィンチによるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁画が有名ですね。横長の大きな画面に、キリストを中心に左右一列に並んだ弟子たち。劇的に描かれた仕草から、それぞれの心情や背景を読みとりたくなります。

一方、ただいまフィリア美術館で展示している渡辺禎雄の『最後の晩餐』。3バージョン展示していますが、どの作品もキリストと弟子たちが四角い食卓をぐるりと囲む様子を上から俯瞰した構図です。つまり画面の中心は、テーブルの上のお料理になります。

『最後の晩餐』渡辺禎雄 型染版画 1978年

『最後の晩餐』渡辺禎雄 型染版画 1978年

もちろん渡辺の『最後の晩餐』にも、キリストはじめユダやヨハネなど12使徒それぞれ個性が描写されています。しかし、‘鯛の尾頭付き’や‘お寿司’という注目すべきメニューと言うこともあり、どうしてもお皿の上が気になってしまいますね。とくに下の写真の小品は極端に省略・単純化されているせいか、鯛の尾頭付きは最重要人物かのような存在感があります。

『最後の晩餐』渡辺禎雄 型染版画 1973年

『最後の晩餐』渡辺禎雄 型染版画 1973年

渡辺は多くの『最後の晩餐』をモチーフとした作品を制作しましたが、いつも食卓のメニューはお寿司や鯛の尾頭付きなどの和食でした。ダ・ヴィンチの晩餐のメニューは魚料理だそうですが、あまり記憶に残っていませんね・・・。

この記事には掲載していない1990年制作の『最後の晩餐』にも、なかなか大きな顔をした鯛が描かれていますよ。
ぜひ実際にご覧になって見くらべてみてくださいね。

  
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