‘草花’ カテゴリーのアーカイブ

  
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お香とキャンドルとお花

2009 年 6 月 4 日 木曜日

6/7のイベントの第一部(南インド古典舞踊)では、はじまりに舞台の成功を祈る儀式があります。お香をたいたりキャンドルを灯したり、献花をしたり。一月ほど前の打ち合わせの時に、ダンサーの小田切淳子さんから、この献花にもちいる花の用意を頼まれました。資料によると華やかな花がささげられるようです。そこで開催日の頃にちょうど良い咲き加減の彩り鮮やかな花は?といつもお世話になっている園芸家に相談すると、フジやウツギ、シャクナゲの仲間が良いだろうと教えてくれました。
晴れれば暑く降れば寒いといった繰り返しの今日この頃、フジは葉ばかりになりましたし、ウツギの仲間はピンクのハコネウツギは終わって白いものだけ。さて、四日後の日曜日の朝、いまはまだ固い様子のシャクヤクの蕾がほどけてくれると良いのですが。

ハクウンボク

ハクウンボク

ところで美術館の庭の花は白い花ばかりです(献花用のお花はご近所の方に分けていただいたり、住まいの庭から摘んでまいります。)
上の写真は、足下に落ちていたハクウンボクの花。下を見ていて頭の上に花が咲いていることに気づきました。大きな樹は遠くから眺めないと花の存在に気づきにくいのですね。数年でたちまち見上げるばかりの立派な樹に成長していることにも驚かされました。

雨の日の散歩

2009 年 5 月 31 日 日曜日

雨が続きます。けっこう雨脚は強いのですが、空は全体に卵の殻のような明るさで、雲はそれほど厚くないようです。午前中の気温は16℃。やはりまだ少し寒いですね。
喫茶室の窓から見える草原*、その向こうの松林や雑木林の緑が、まさにみずみずしく鮮やかです。
雨の日はお出かけが億劫になってしまいますが、思いきって外に出てみると水をたっぷりふくんだ葉っぱの色がそれはそれは鮮やか! なんだか透きとおるような気持ちになります。
ここ一週間ほど蕾のまま思わせぶりだったバイカウツギが開花しているのを発見しました。そして足下には、少し前に満開だったコデマリ、ナンジャモンジャ、ハクウンボクの白い花びらが。
晴れた日の勇壮な甲斐駒や八ヶ岳などの遠景も素晴らしいですけれど、しっとりした緑につつまれた小さな世界にひたるのもなかなか心地良いものです。

*美術館の前(南側)の草原は他所様の畑ですので立ち入りはご遠慮くださいね。

小満に大麦をいただきました

2009 年 5 月 21 日 木曜日

今日は、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ、小満(しょうまん)です。今日から芒種(ぼうしゅ。やはり二十四節気のひとつ。今年は6/5です)までの期間に麦の実りが進みます。俳句の夏の季語にももちいられる麦秋は、麦の収穫期である初夏のこと。なんだかややこしいですが、秋の音読み‘しゅう’は収穫の‘しゅう’に因んでいるので、夏でも秋というわけです。

大麦

大麦

旧暦はあまり身近に感じられないかも知れませんね。麦秋と聞いて、刈り取りを迎えた金色の麦畑が目に浮かぶ方は少ないでしょうか。わたし自身も、上記写真の大麦を届けてくださった農家の方に教えていただいて、にわかに暦に関心を持つようになったところです。

大麦 シルエット

大麦 シルエット

大麦の特徴の一つは、芒(のぎ。一粒一粒から生えている細長い毛)の長さだそうです。収穫の際、この芒がちくちくしてたいへん煩わしいとのことでした。

大麦の眩しいくらいの緑が黄金色に色づく頃、6月7日(日)に、フィリア美術館では南インド古典舞踊と古今東西様々な楽器をもちいたコンサートが開催されます。会場は展示室です。渡辺眸さんの作品に囲まれての幻想的なひとときをおたのしみください。ご予約を承っています。

  
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