‘展覧会’ カテゴリーのアーカイブ

  
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『四竈公子展 ―館蔵品を中心に―』6月30日まで

2015 年 6 月 22 日 月曜日

 

6月30日(火)まで
『四竈公子展 ―館蔵品を中心に―』開催しております。

 

5月20日に一部の作品を展示替えしました

5月20日に一部の作品を展示替えしました

 

ぜひ、お出かけください。

 

『石畳Ⅱ(上野地下道)』(四竈公子 1989年 油彩 フィリア美術館蔵)

『石畳Ⅱ(上野地下道)』(四竈公子 1989年 油彩 フィリア美術館蔵)

 


 

四竈公子さんの作品の題材は、普段なにげなく目にするものばかりです。
しかし、いわゆる「絵になる」はなやかな盛りの花や熟れた実を描くのではなく、枯れたり萎んだりした様子を絵にしておられます。先ず、そこに驚きがあるわ けですが、ひとつひとつの作品にじっくり向かいあうと、塗り重ねられた絵の具の複雑な色合いの美しさ、不思議な構図のおもしろさに惹きつけられます。そし て、何か特別な「物語の気配」があって、いったん目があうと離れがたい気持ちにさせられます。
『石畳II(上野地下道)』で描かれているのは、ずれたり汚れたり、時の経過が感じられる石の敷きつめられた舗道です。ある一部分が照射され、周囲はぼん やりとして暗がりに沈む画面から、一心に足元を見おろしている人物が想像されます。その人の身の丈を思いながら、独特の浮遊感に包まれる味わい深い作品で す。
今回の展示は館蔵品を中心にすえ、四竈さんご自身が手元に置いて大切にされてきた作品も数点お借りして並べました。わたしどものコレクションは、四竈さん がかつて定期的に開いていた個展の度に、少しずつ集めてきたもので、もともとは自室に飾ってひそやかに眺める、暮らしとともにあった絵がほとんどです。
1998年と2005年に当館で開催した展覧会では、所蔵家の皆さんからお借りした作品が半数を占め、二階の展示室も含め約100点を展示する大規模なも のでした。くらべて今回は、随分こぢんまりとしたものに感じられるかもしれません。しかし、第一展示室をぐるりと行きつ戻りつ、ゆっくりとご覧になるには ちょうど良い加減ではないでしょうか。作品と対話しながら、ご覧いただければ幸いです。

 


 

四竈 公子(しかま きみこ) 略歴

1935年 茨城県生まれ。
子どもの頃から、絵を描くことに親しむ。

高校在学中、下北沢ナザレン教会で洗礼を受ける。

絵の道への思いを抱きつつも、
家庭の事情から美大進学を諦め出版社に勤務。

医療奉仕の手伝いをするうちに福祉の重要性を認識、
明治学院大学文学部社会学科社会福祉コースに入学。

30代になって油絵をはじめ
42歳で武蔵野美術短期大学美術科を卒業。

1984年 銀座ギャラリータカノで個展開催(2000年まで)
団体に属さず、個展のみで作品を発表。

1998年 画集刊行。
フィリア美術館で特別展開催は、1998年、2005年につづき三回目。

〈近年の展覧会〉
2010年 梅野記念絵画館(長野県東御市)
2010年 すどう美術館(神奈川県小田原市)
2009年 砂丘館(新潟県新潟市)

 


 

『四竈公子展 ―館蔵品を中心に―』

展示期間:2015年4月18日~6月30日
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:水曜日  ※ 5/6(水)開館、5/7(木)休館
入館料:一般500円/小中学生300円
常設展示:ケーテ・コルヴィッツ/ミエチスラフ・コシチエルニアク
収蔵作品からのセレクト展示:スタシス/ウィルコン/ガウダシンスカ 等

 


 

『四竈公子展 ―館蔵品を中心に―』開催中です

2015 年 4 月 19 日 日曜日

 

『四竈公子展 ―館蔵品を中心に―』
はじまりました。

『石畳Ⅱ(上野地下道)』(四竈公子 1989年 油彩 フィリア美術館蔵)

『石畳Ⅱ(上野地下道)』(四竈公子 1989年 油彩 フィリア美術館蔵)

 


 

四竈公子さんの作品の題材は、普段なにげなく目にするものばかりです。
しかし、いわゆる「絵になる」はなやかな盛りの花や熟れた実を描くのではなく、枯れたり萎んだりした様子を絵にしておられます。先ず、そこに驚きがあるわけですが、ひとつひとつの作品にじっくり向かいあうと、塗り重ねられた絵の具の複雑な色合いの美しさ、不思議な構図のおもしろさに惹きつけられます。そして、何か特別な「物語の気配」があって、いったん目があうと離れがたい気持ちにさせられます。
『石畳II(上野地下道)』で描かれているのは、ずれたり汚れたり、時の経過が感じられる石の敷きつめられた舗道です。ある一部分が照射され、周囲はぼんやりとして暗がりに沈む画面から、一心に足元を見おろしている人物が想像されます。その人の身の丈を思いながら、独特の浮遊感に包まれる味わい深い作品です。
今回の展示は館蔵品を中心にすえ、四竈さんご自身が手元に置いて大切にされてきた作品も数点お借りして並べました。わたしどものコレクションは、四竈さんがかつて定期的に開いていた個展の度に、少しずつ集めてきたもので、もともとは自室に飾ってひそやかに眺める、暮らしとともにあった絵がほとんどです。
1998年と2005年に当館で開催した展覧会では、所蔵家の皆さんからお借りした作品が半数を占め、二階の展示室も含め約100点を展示する大規模なものでした。くらべて今回は、随分こぢんまりとしたものに感じられるかもしれません。しかし、第一展示室をぐるりと行きつ戻りつ、ゆっくりとご覧になるにはちょうど良い加減ではないでしょうか。作品と対話しながら、ご覧いただければ幸いです。

 


 

四竈 公子(しかま きみこ) 略歴

1935年 茨城県生まれ。
子どもの頃から、絵を描くことに親しむ。

高校在学中、下北沢ナザレン教会で洗礼を受ける。

絵の道への思いを抱きつつも、
家庭の事情から美大進学を諦め出版社に勤務。

医療奉仕の手伝いをするうちに福祉の重要性を認識、
明治学院大学文学部社会学科社会福祉コースに入学。

30代になって油絵をはじめ
42歳で武蔵野美術短期大学美術科を卒業。

1984年 銀座ギャラリータカノで個展開催(2000年まで)
団体に属さず、個展のみで作品を発表。

1998年 画集刊行。
フィリア美術館で特別展開催は、1998年、2005年につづき三回目。

〈近年の展覧会〉
2010年 梅野記念絵画館(長野県東御市)
2010年 すどう美術館(神奈川県小田原市)
2009年 砂丘館(新潟県新潟市)

 


 
八ヶ岳南麓の春の息吹とともに、四竈公子さんの作品世界をお楽しみください。


 

『四竈公子展 ―館蔵品を中心に―』

展示期間:2015年4月18日~6月30日
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:水曜日  ※ 5/6(水)開館、5/7(木)休館
入館料:一般500円/小中学生300円
常設展示:ケーテ・コルヴィッツ/ミエチスラフ・コシチエルニアク
収蔵作品からのセレクト展示:スタシス/ウィルコン/ガウダシンスカ 等

 


 

良き羊飼い

2014 年 11 月 6 日 木曜日

 

資料の整理をしていたら懐かしい写真がでてきました。

 

コリデール。 冬ですね。足もとに雪が見えます

コリデール。
冬ですね。足もとに雪が見えます

 

20~15年ほど前に、美術館の南側の畑を借りて飼っていた羊。3頭いたうちの1頭、コリデールです。羊は、コリデールのほかに、サフォーク(顔が黒く体は白い)も2頭いました(残念ながらサフォークの写真は見つかりませんでした)。

何人かの仲間で餌をやったり毛刈りをしたり・・・。
3頭の羊を満腹にさせるのはとても大変で、常に餌をせがまれて「う゛ええええう゛ぇええええ!!!!!」と啼かれていました。

 

羊たちがいたあたりの本日の様子。テラスからパチリ

羊たちがいたあたりの本日の様子。テラスからパチリ

 

羊たちがいたあたりの本日の様子。野菜畑です(現在、他所様が管理する土地です。立ち入らないでくださいね)。
当時、羊たちが根こそぎ食べてしまうので、あらゆる植物は芽を出す暇もないといった状態でした。

 

わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。(ヨハネによる福音書10章11節)

と聖書にありますが、羊に啼かれるたびに、「こっちが泣きたいよー」と嘆きつつ餌のための草刈りをしていた私は少なくともあまり良くない飼い手だったと思います。

 

ところで、今回の『祈りの人 渡辺禎雄 型染版画の世界』では、『良き羊飼い』をはじめ、羊をモチーフにした作品をいくつか展示しています。

 

渡辺禎雄の羊モチーフの作品

渡辺禎雄の羊モチーフの作品

 

『良き羊飼い』1982年
『良き羊飼い』1989年
『天使と羊飼い』1966年
『ノアの方舟』1984年
『ノアの方舟』1989年

 

『ノアの方舟』1984年 簡略化された動物たち、波模様、空模様。美しいです

『ノアの方舟』1984年 簡略化された動物たち、波模様、空模様。美しいです

 

同じ題材の、様々な表現。
見比べてお楽しみください。

 

 


 

『祈りの人 渡辺禎雄 型染版画の世界』

展示期間:2014年10月11日~12月23日
開館時間:午前9時30分~午後5時 *11月以降は午前10時~午後4時
休館日:水曜日 *11月15日(土)はイベント開催のため休館
入館料:一般500円/小中学生300円
常設展示:ケーテ・コルヴィッツ/ミエチスラフ・コシチエルニアク
収蔵作品からのセレクト展示:スタシス/ウィルコン/ガウダシンスカ 等

 


 

●会期中のイベント

『あやなすひびき 音楽と朗読@秋の八ヶ岳』

◇ 朗 読
中尾 幸世
八ヶ岳の晩秋の美しい空気が心に染みてゆくようないくつかの物語をお届けします

◇ 音 楽
守安 功 (アイリッシュ・フルート、ホイッスル)
守安 雅子 (アイリッシュ・ハープ、コンサーティーナ、バゥロン )
お客様との自然なやり取りの中から、即興的に、その場で、演奏させていただく曲を決めさせていただきます

日時:2014年11月15日(土) 午後2時30分~
参加費 3,000円  全席自由席 定員50名
*詳細はお問い合わせください。

 


 

ぜひお出かけください。

 

 

  
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