‘展覧会’ カテゴリーのアーカイブ

  
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『あやなすひびき』中尾幸世(朗読) + 田島和枝(笙) 開催しました

2011 年 6 月 30 日 木曜日

6月26日(日)に開かれた、企画展示『宇梶静江 古布絵展』の最後を飾る朗読会『あやなすひびき』の模様をご紹介します。

宇梶静江さんの作品『炎のフクロウ』を挟んで 右・中尾幸世さん 左・田島和枝さん

宇梶静江さんの作品『炎のフクロウ』を挟んで 右・中尾幸世さん 左・田島和枝さん

宇梶静江さんの絵本『シマフクロウとサケ』(2006 福音館書店刊)をはじめ、3編の物語を朗読しました。

宇梶静江さんの古布絵作品に囲まれて

宇梶静江さんの古布絵作品に囲まれて

心や体にしみわたるような中尾さんがつむぐ声、言葉、物語。そして天から降りそそぐような田島さんの奏でる笙の音。
ときおり窓から小鳥の声もきこえてきました。

この日この時の空間をともにつくりあげてくださった皆さんに心から感謝申し上げます。
お集まりいただいた皆さん、また会の運営にご協力いただいた皆さん、そして中尾幸世さんと田島和枝さん、宇梶静江さん(当日は残念ながらお越しいただけませんでしたが)、ほんとうにどうも有り難うございました。

 

展示替え ・・・ 宇梶静江 古布絵展 >> 森のきのこ ー 小林路子・美しい菌類画の世界 ー

2011 年 6 月 28 日 火曜日

フィリア美術館は7月15日(金)まで
展示替えのため休館させていただきます。

7月16日(土)からは森のきのこ −小林路子・美しい菌類画の世界−が始まります。
画材を携えて「きのこ」に会いに方々へ出かけ、「きのこ」をふくめた周囲の風景をすっかり写しとるように描く小林路子さん。
野生の「きのこ」に熱烈に魅せられ、あまりの傾倒ぶりに「仙人」の愛称で呼ばれている「きのこ画家」小林さんの繊細で迫力ある作品をお楽しみください。

小林路子(こばやしみちこ)プロフィール
画家。東京生まれ。1986年まで自由美術協会会員。1986年にエッセイ集『キノコの不思議』(森毅編 光文社)で初めてきのこの挿絵を描いて以来、きのこに取り憑かれ、以降きのこを中心にした創作活動を続けている。これまでに描いたきのこの絵は約800 点。繊細さと迫力を合わせ持つその筆致は、菌類画の新しい領域をひらいたものとして評価が高い。イギリス王立キュー植物園に合計100点のきのこの絵を寄 贈した。きのこ採りと制作に明け暮れる清貧の生活が続き、“仙人”の綽名が定着した。著書に絵本『森のきのこ』(岩崎書店)、『きのこ−小林路子画 集』(山と渓谷社)、『森のきのこ採り』(白日社)、絵本『きのこの絵本』(ハッピィオウル社)がある。2008年に国立科学博物館で開催された特別展『菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち-』にも出品された。

Royal Botanic Gardens, Kew. イギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園。1759年に宮殿併設の庭園として始まり、今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有している。2003年にユネスコ世界遺産に登録された。

どうぞお楽しみに。

企画展の開幕にあたって、
7月16日(土)午後2時〜
小林路子さんによる作品紹介と茶話会を開催します。
ささやかなお茶菓子をふるまいます。お気軽にご参加くださいませ。
入館料のみでご参加いただけます。

 

5月22日「宇梶静江 アーティスト・トーク」開催しました

2011 年 5 月 22 日 日曜日

うつくしい刺繍のほどこされたマダンプシ(ハチマキ)をしめ、ルウンペ(木綿衣)をまとってアイヌの正装で登場した宇梶さん。

宇梶静江さん。和やかにお客様の質問にお応えくださいました。

宇梶静江さん。和やかにお客様の質問にお応えくださいました。

前回の交流会にひきつづき、先ずは「イランカラプテ」とアイヌ語の挨拶からスタートしました。
「イランカラプチテ」とは、「こんにちは」のことで、‘あなたの心にそっと触れさせてください’という意味ですよ。

宇梶静江さんとお集まりのお客様。手話の同時通訳も。

宇梶静江さんとお集まりのお客様。手話の同時通訳も。

北海道の浦河(日高山脈のふもと)で生まれ、厳しい差別の中で育ち、上京して自立してからもアイヌであるという自身の境遇と向きあうことができなかったという宇梶さん。

アイヌとしての誇りは、社会運動を通して得られたこともあるけれど、本当に心から自由な気持ちになったのは、創作活動をはじめてから。

すべての「いのち」にはそれぞれに価値があるというアイヌの心を、これからも作品を通して伝えていきたいとのことでした。

激しい雨の降る中、沢山の皆さんにお集まりいただきました。お席がギュウギュウ窮屈になってしまいましたが、椅子の移動など、皆さんにご協力いただきつつ、無事に開催することが出来ました。「イヤイヤイケレ(ありがとうございます)!」

  
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