長い長い冬休みをいただいておりましたが・・・
明日4月19日から『谷中安規展 ちいさな世界』 が始まります。
2009年の夏に開催した展覧会以来、当館では5年ぶりのアンキさんの展示です。(谷中安規は「たになかやすのり」と読みますが、しばしば親しみをこめて「ヤナカアンキ」と呼ばれています)
この度は、30点ほどの作品を展開いたします。
前回の様子は当ブログの谷中安規タグ → http://www.philia-museum.jp/blog/tag/taninaka-yasunori から遡ってご覧ください。
『谷中安規 ちいさな世界』
会期:4月19日~6月30日
休館日:水曜日
開館時間:午前9時30分~午後5時
入館料:一般500円・小中学生300円
常設展:ケーテ・コルヴィッツ ミエチスラフ・コシチエルニアク
収蔵作品セレクト展:渡辺隆次 四竈公子
谷中安規は、木版の素朴な持ち味をいかした自刻自摺による創作版画(浮世絵のような分業ではなく、図案や彫り・摺りなどほとんどの工程を自分で行う)を制作。
内田百閒や佐藤春夫等の本の表紙や挿画で知られる。白黒の簡潔な画面構成で、幻想的な物語世界を描く。
その独特な作品世界と飄々とした谷中の風貌から、内田百閒より『風船画伯』と親しみをこめて呼ばれていた。
谷中安規(たになかやすのり 1897-1946)
1897(明治30)年1月18日、奈良県桜井市に生まれる。幼少期に母と死別。少年時代を朝鮮で過ごし、東京小石川の仏教系豊山中学に入学、文学に傾倒する。1922(大正11)年、永瀬義郎の『版画をつくる人へ』に影響を受け、版画家を志す。1932(昭和7)年、料治熊太が主宰する雑誌「白と黒」No.22に『冨士』を発表、以後ほとんど毎号作品を載せる。1934(昭和9)年、内田百閒『冥途』佐藤春夫『FOU』をはじめ本の装訂を多く手がける。1946(昭和21)年9月9日、死去。
風船画伯・谷中安規の不思議な世界をご覧ください。
八ヶ岳南麓もいよいよ春色にそまりはじめました。
ここ数日のうららかな陽気に、小淵沢支所や小淵沢中学校のソメイヨシノは満開、あちこちで芽吹きの勢いに満ちています。
ぜひお出かけください!