うつくしい刺繍のほどこされたマダンプシ(ハチマキ)をしめ、ルウンペ(木綿衣)をまとってアイヌの正装で登場した宇梶さん。
前回の交流会にひきつづき、先ずは「イランカラプテ」とアイヌ語の挨拶からスタートしました。
「イランカラプチテ」とは、「こんにちは」のことで、‘あなたの心にそっと触れさせてください’という意味ですよ。
北海道の浦河(日高山脈のふもと)で生まれ、厳しい差別の中で育ち、上京して自立してからもアイヌであるという自身の境遇と向きあうことができなかったという宇梶さん。
アイヌとしての誇りは、社会運動を通して得られたこともあるけれど、本当に心から自由な気持ちになったのは、創作活動をはじめてから。
すべての「いのち」にはそれぞれに価値があるというアイヌの心を、これからも作品を通して伝えていきたいとのことでした。
激しい雨の降る中、沢山の皆さんにお集まりいただきました。お席がギュウギュウ窮屈になってしまいましたが、椅子の移動など、皆さんにご協力いただきつつ、無事に開催することが出来ました。「イヤイヤイケレ(ありがとうございます)!」