9月12日に開催する朗読と音楽のイベントで
音楽を担当してくださる丸尾めぐみさん(以下、めぐみさん)。
めぐみさんと、わたしたちとの出逢いは、
めぐみさんのお父様で牧師である丸尾俊介さん(以下、丸尾先生)からのご縁でした。
丸尾先生はご近所にお住まいで、企画展が変わる度にご覧になりにいらしてくださいましたし、
様々なかたちで、わたしたちのささやかな歩みをいつも応援してくださいました。
2006年開催「丸木位里・俊 『人物像』 ―平和をつむぐ人々―」に、所蔵品や資料を提供していただいたこともあります。
そうした交わりの中で、
めぐみさんと知り合い、ちょっと不思議な・楽しい人柄と音楽に惹かれていき
ソプラノ歌手・岸田順子さんとのコンサート
詩人・覚和歌子さんとの朗読と音楽のイベント‘ポエトリック・オペラ’などなど
フィリア美術館では、いくつかのイベントを開催してきたのでした。
そして
今秋の金田賢一さんとのユニット『朗読三昧』は、急きょ、お願いすることとなりました。
実は
今年は様々な節目の年(戦後70年、フィリア美術館開館25周年)ではありますが、
メンテナンス等の諸事情で、パイプ・オルガンの演奏もおやすみしていましたし、
わたしたちは静かに日々を守ることに専念しようと考えていました。
しかし、
不安な空気がふくらみつつある、このところの世の中にあって
金田賢一さんとのユニット『朗読三昧』の朗らかで清らかな世界を
ケーテ・コルヴィッツの作品がならんだ第一展示室で
多くの皆さんと共有できたらきっと素敵だろう!と思いつき、
お二人に呼びかけたところ、快くお応えいただいたのでした。
先日、ご友人と遊びにいらした丸尾めぐみさんをパチリ。
3台のオルガンそれぞれの状態を確認していただきました。
ここしばらく、パイプ・オルガンは諸事情で、
コンサートをおやすみしておりますが、
今回のイベントでは、おそらく少しの時間ながら、音色のご紹介ができたら・・・と考えています。
公式WEBサイトhttp://www.maruomegumi.jp/より
丸尾めぐみさんのご紹介
http://www.maruomegumi.jp/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/
profile
作・編曲家・鍵盤楽器演奏家。京都生まれ。早大出身。
父は牧師、母は医師という環境下、篤実と福祉の精神を育む。
2歳半よりピアノを始める。幼少から親しんだ教会音楽とクラシックをベースに、リリカルな世界を生む。
鍵盤楽器一般のほか、マリンバ、アコーディオンの演奏家として活躍。
作曲家としても数多くのアーティストに作品を提供するほか、舞台音楽、映画音楽、CM音楽も多数。
覚和歌子とのユニット「ポエトリック・オペラ」はじめ、他ジャンルとの即興を交えた表現活動も多岐にわたり、自由で美しい楽曲を生み出している。
biography
1978 小川銀次率いるCROSSWIND参加、レコードデビュー。
1979 ダディ竹千代&東京おとぼけCats加入。
1981 中村裕介とWEEKIDS結成。このコンビでarrangerとして100以上のCMを生み出す。
ムーンライダースのかしぶち哲郎と出会い、今まで触れた事のない様々な音楽に大きな影響を受ける。
アコーディオンの素晴らしさに気づき、習得を目指す。
彼らと共に、梓みちよ、ピエール・バルー、加藤和彦、安井かずみ、加藤登紀子はじめ多くのアーティストと共演。
1987 尺八の添川浩史らと「感情音楽旅団」結成。初のソロライブ。
1988 俳優・中丸新将の演劇的シャンソンの世界を初プロデュース。
この頃から、視覚的演劇的空間・総合芸術としての「音楽」のあり方に関心を深める。
1990年代初頭
栗山民也演出「火の鳥」「GETTO」、自由劇場「ティンゲル・タンゲル」に出演し、様々な芸術表現を体験。
「さそり座」(後に「SWAY」)と出会い、トータルプロデュースを手がける。
一方では、ソプラノの岸田順子と共に、教会音楽・讃美歌の新しい試みを始める。
リードオルガンの表現の多彩さを再認識。
1998 ZABADAKの上野洋子らと共に、全員歌と楽器のユニークな女性グループ、マーシュ・マロウ結成。
2000 覚和歌子と運命的な再会。彼女が生みだす「詩・詞」の世界に魅せられ、数々の作品を作曲。
朗読と音楽の究極の融合を目指し、ポエトリック・オペラ結成。
2005 宮崎駿プロデュースCD・Vocal上条恒彦「お母さんの写真」に覚和歌子と共に作品提供。
2008 覚和歌子・谷川俊太郎監督の写真映画「ヤーチャイカ」で音楽を担当。
現在この他に、俳優・金田賢一との朗読ユニット、俳優・冷泉公裕、峰さを理、小林明子と共演。
『金田賢一&丸尾めぐみ 朗読三昧』
俳優・金田賢一と
音楽家・丸尾めぐみが
「朗読」と「音楽」の優しくも自立した関係をコンセプトに2007年に結成したユニット「朗読三昧」。
フィリア美術館25周年、そして戦後70年の今年、
ケーテ・コルヴィッツにまつわる文献も取り上げながら、
平和について思う朗読と音楽のひととき♪
八ヶ岳高原の秋の気配とともにお楽しみください。
企画展示もご覧いただけます。
9月12日(土)
午後2時30分開場 午後3時開演
参加費 2,800円 全席自由席 定員50名
店頭前売 2,500円
◇メール送り先 → organ2013@philia-museum.jp
◇電話・FAX → 0551-36-4221
『ケーテ・コルヴィッツ展』
会期:7月18日(土)~9月29日(火)
休館日:水曜日
*9月12日(土)は、イベント開催のため、通常の開館はいたしません。お申し込みいただいた方のみご入館いただけます。
*9月23日(水)は開館し、9月24日(木)は休館いたします。
開館時間:午前9時30分~午後5時
入館料:一般500円・小中学生300円
常設展:ミエチスラフ・コシチエルニアク
収蔵作品セレクト展:スタシス・エイドリゲピチェス、ヨゼフ・ウィルコン、エルジビエタ・ガウダシンスカ等のポーランドの絵本原画
タグ: イベントいろいろ, ケーテ・コルヴィッツ, コシチェルニアク, フィリア美術館の歴史, 丸尾めぐみ, 企画展, 彫刻, 朗読, 版画, 絵本, 金田賢一, 音楽
カテゴリー: CD, イベント, コンサート, 展覧会, 音楽