今週の園芸家Kさんによる玄関の活け込みは、カリンの花です。
花の咲きはじめは濃いピンク色ですが、だんだん淡くなっていきます。
四竈公子『たべそこなったぶどう』(2000年 油彩)の上方の壁に、玄関ドアのステンドグラスから射しこんだ光が映っています。
ハナイカダも階段の下に飾りました。
5年ほど前に玄関脇に植えたハナイカダの株。のびのびと繁茂した枝をKさんに教わりながら剪定しました。
Kさんはためらいなく的確に枝をはらってくださいますが、わたしはなかなか進みません。どこをどう切っていいのかわからないのと、なんだか切ってしまうのがもったいなくてハサミを持ったままおろおろしました。
かぐわしいライラックの花と渡辺隆次『むしおくり』(木版 1986年)。第一展示室の扉の手前に飾りました。
喫茶室の奥までとどく夕方の光。ヤマザクラの木漏れ日はゆらゆら揺れて水面のようです。
このゆらゆらは昼下がりから夕方にかけて少しずつ部屋の奥までやってきて、隅っこに坐っているわたしのところまで到達するのですが、ふいに何かに「触られた」ような気がして驚きます。