『宇梶静江 古布絵展』の開幕を記念して、4月29日(金)‘昭和の日’、宇梶静江さんをお招きして小さな茶話会をいたしました。
先ずは「イランカラプテ」とアイヌ語の挨拶を教えていただきました。「イランカラプチテ」とは、「こんにちは」のことで、‘あなたの心にそっと触れさせてください’という意味だそうです。
参加者からの質問を受け付けながら、宇梶さんはアイヌのこと刺繍のことなどなど、たっぷりお話ししてくださいました。
なかでも「生きるということは、たくさんの命とともにあるということです。たとえば日々の食事において、米を食べればその命をいただいて、米とともに私は生きているということです。また、人と出会えばその思い出とともに生きているのです。一人の存在の中に様々な命が宿っているのです。」というお話しが印象に残りました。
終盤にはコタンコロカムイ(村の神 ふくろう)が登場するユーカラをうたってくださいましたが、きっと参加された方々それぞれの中で宇梶さんの美しい声は生きつづけていくことでしょう。
芽吹きのエネルギーに満ちた八ヶ岳南麓の春をたのしみつつ、宇梶静江さんの命の輝きあふれる作品をご覧になりにお出かけください。
「イヤイラケレ ( ありがとうございます)!」
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