2003年から2004年にかけて、巡回した『谷中安規の夢 シネマとカフェと怪奇のまぼろし』(編集:渋谷区立松濤美術館. 発行:渋谷区立松濤美術館・須坂版画美術館・宇都宮美術館)の展示カタログは、アンキさんのあらゆる側面を知ることができる本当に大事な大切な本です。
この本は両面ともオモテになっていて、背表紙を左手にして横書きの本としてめくると版画作品や年譜などの資料が展開し、背表紙を右手に縦書きの本としてめくると文学作品や書簡等のアンキさんの文章が展開します。
憎みごとよく云ふ人に手に持たる桜の花をうちつけやらむ(『ニコニコ』第77号 1917年6月)
このカタログを通じてはじめて出逢ったアンキさんの短歌のひとつです。きっぱりとした感じが清々しくてなんだか可笑しいです。
憂きことに沈んでいてもアンキさんの作品を眺めていると、桜の花霞にまかれたような気持ちになりますよ。
明日のギャラリートークでは、このカタログのそこここにお名前が見受けられる瀬尾典昭さんが、大野隆司さんとともにアンキさんのお話ししてくださいます。まだご予約を受け付けていますのでどうぞお申し込みください。
2009年 7月25日 土曜日
開場:午後4時30分 開演:午後5時(ティータイムをふくめ、およそ90分を予定)
* 午前9時30分〜午後3時までは通常通りに開館いたします。
会場準備の都合により、午後3時〜4時30分の間はいったん閉館し、その後にギャラリートークの受付開始となります。
参加費は、¥1,000-(茶菓付・入館料込)
定員は30名です。電話かネットで予約してくださいね。
◇ お電話はフィリア美術館(0551-36-4221)まで
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