2009 年 9 月 のアーカイブ

  
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9/27(日)『LIVE! 酒井俊』予約受付中!!

2009 年 9 月 12 日 土曜日

かくれんぼしてる間、
暮れていく空の色にみとれていたら
鬼の子にみつけてもらえませんでした。
「もういいよ?」と言っても
だあれも応えてくれない・・・
いつの間にかみんなおうちに帰ってしまったみたいです。

今日は何だか
そんな淋しい気分の寒い寒い雨の一日でした。
八ヶ岳南麓は、
これまではお日様の恵みがいっぱいの日々でしたので唐突な寒さの到来に凍えてしまいます。
少し渇き気味だった畑や庭の木々は嬉しそうですが。

美術館の玄関脇で 雨水を集めています

美術館の玄関脇で 雨水を集めています

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フィリア美術館の展示室には、絵画や彫刻などのいわゆる美術作品のほかに、パイプ・オルガンやリード・オルガンがあります
(実は隠れたところにアコーディオンやハーモニカもあるんですよ)。
それらを中心に古楽器等の音楽会をときどき企画しているのですが、
今月27日には『LIVE! 酒井俊』を開催します。

ジャズ・トラディショナル・ジプシー音楽・童謡・歌謡曲などなどジャンルの枠をこえた様々な歌をうたっている酒井俊さん。ライブではお馴染みのレパートリーであっても、毎回まるで違う曲のような新しい響きで酒井さんの‘歌’が耳に飛びこんできます。
同じ料理なのに、ちょっとした調味料の加減や素材の切り方で新しい味わいになる感じ・・・と申しましょうか。

たとえば、

あたしになにかできることはありますか?
あたしの声があなたにとどきますか?

という歌いだしの『かくれんぼの空』という曲を、聴き比べてみると本当に‘音楽’っていろんな可能性があって豊かなんだなーと感じます。
いつもいろいろな試みがちりばめられた酒井さんの音楽をつぶさにご紹介するのは難しいです。
とにかくカラフルで自由な‘酒井俊の歌の世界’を、この機会に是非、直にご堪能ください。

アルバム『night at the circus vol.1』(2009 ぼっくられこーど. 二枚組のCDですが、両方の盤に入っています)と『beyond time』(1998 chitei records)に収録されています。歌詞は酒井俊さんによるものですが、原曲はビクトル・ハラ(Víctor Jara 1935-1973 チリ出身のフォルクローレのシンガー・ソングライター)の『平和に生きる権利 El Derecho de Vivir en Paz 』。にわかにビクトル・ハラのことを調べたら、昨日9月11日は彼の命日でした。


『LIVE! 酒井俊』
2009年 9月27日(日)
開場:午後4時
開演:午後5時

出演:
酒井俊
(うた)
今堀恒雄 (ギター)

前売:3,500円  当日:3,800円
茶菓付。谷中安規展もご覧いただけます。
前売券が完売した場合には当日券の販売はありません

参加ご希望の方は、お電話かインターネットにてお申し込みください。

◇ お電話はフィリア美術館(0551-36-4221)まで
◇ インターネット予約はここをクリック

酒井俊オフィシャルページ http://www.sol.dti.ne.jp/~s-shun/


peacecard展終了しました & 谷中安規作品の展示替えしました

2009 年 9 月 10 日 木曜日

peacecard展@フィリア美術館は、9月7日で終了しました。
3週間弱なんてあっというまに過ぎてしまうものですね。
9月14日からMAYA2ではじまるpeacecard展@東京に向けて、フィリア美術館で展示していたカードを発送しました。
東京展ではカード展示に加えて、原画・グッズ作品の展示販売も行われますよ。おたのしみに。

また、遅ればせながらの報告ですが、アンキさん*の作品をほんのちょっと展示替えしました。
既にご覧いただいている方も、是非もう一度お運びください。
リピーター割引は半券をお忘れなく!

* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

実りの季節 谷中安規‘かぼちゃ忌’

2009 年 9 月 8 日 火曜日

こんにちは
そこらじゅうの小さな秋を数えながら
「もういいよ!」と呼ばれるのを待っている鬼の子です。
「まあだかい?」
返事がないなあ・・・。さーて、誰から捕まえようかしらん。

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ご近所さんから、カボチャをいただきました。

おかぼちゃさま

アンキさんの装丁本コーナーのおかぼちゃ様 お供えみたいですね

薄く切ってお肉と炒めると美味しいそうですよ。でも、このマッキッキの黄色があまりにも美しいので、しばらく美術館のロビーに飾っておくことにしました。
皆さんの秋は食欲の秋ですか?芸術の秋ですか?

明日9月9日はアンキさん*の命日‘かぼちゃ忌’です。
八坂喜代さん(最晩年のアンキさんのお世話をしていた方です)のギャラリートークでの、ほんとうに最後の最後のアンキさんのお話を紹介します。

最晩年、すっかり動けなくなっていたアンキさんは、ある暑い日、八坂さんに「西瓜が食べたい」と言ったそうです。八坂さんはあちこち探しましたが、どこにも西瓜を見つけることができません。とにかくアンキさんに何かを持って帰ってあげたい一心で方々を歩き回ったあげく、ようやく葡萄を3房、求めることができました(あまりの嬉しさに動転して値段は忘れてしまったそうです)。
ほんとうにほんとうに暑い日で、日向に並べられていた葡萄も熱くなっていたので、冷たい小川の水で洗ってからアンキさんに届けると、ニコニコして受けとって、一つ一つゆっくり味わうように食べたのだとか・・・。

また、「9月になったら涼しくなって、きっと体調も良くなって、オカボチャ様も実るから、仕事に励みたい。佐瀬さん(八坂喜代さんの旧姓です)9月になったら教えてください」と繰り返し言っていたアンキさん。
しかしその言葉とは逆に衰弱していくアンキさんに対して、八坂さんは9月になってしまってからも本当のことを伝えることができずに、
「9月はまだ先だから、いまはゆっくり休んで体を治して」と声をかけたそうです。
そして、そのカボチャを口にすることなくアンキさんは亡くなったのです。

今年はカボチャの当たり年ですって。

* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

  
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