本展に『旅の扉』と名づけたのは渡辺眸さんです。
5/2にひらかれたギャラリートークでは、本展の主要モチーフである1972年のインド・ネパールへの旅のお話をうかがいました。
あまりに心や体に染みわたっている事柄について言葉にするのは難しいとおっしゃる眸さん。お話ししていただいた様々なエピソードをすこし強引にまとめるなら、旅とは、ある日、ある所で、寝て、起きて、歩き、水をくみ、仲間に逢い、別れ、猿に出逢い、蓮に出逢い、永遠に出逢い続ける‘いま’を受け入れていく時間の連続。眸さんが彼の地で過ごした日々は、生と死、過去と未来、日常と非日常など対立している事柄の融合をもたらしました。東京で暮らしているたった今も、まさにその旅のつづきを生きていると言えましょう。
旅の途中、眸さんが自然体で出逢った厳かで清らかな野生の猿たちの写真を、ご覧ください。
『渡辺眸 写真展 旅の扉』
2009年4月25日(土)〜7月5日(日)
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