フィリア美術館が建っている場所は、もともと牧草地として開墾された草原でした。
開館した1990年当時は、広々とした平野に建物がぽつんとある、といった感じでしたので、四季折々の花や緑をたのしみに建物の周囲に少しずついろいろな 木を植えてきました。植えたばかりの頃はひょろひょろとした印象だった白樺や夏椿は、いまや立派に根を張り枝も茂って、小さな森をつくっています。
この小さな小さな森に、いろんな生き物たちが集います。
今日は、その中からヒヨドリをご紹介します。
ヒーヨ! ヒーヨ! とひときわ目立つ鳴き声の持ち主で、一説によるとその鳴き声に由来してヒヨドリという名前がつけられたのだとか・・・(『山梨の野鳥』やまなし野鳥の会研究グループ 編:山梨日々新聞社より)。
色は全体に灰色を帯び、頬の褐色と頭頂部のぼさぼさした感じが目印(写真ではぼさぼさが目立っていませんが・・・)。体長は30㎝弱と大きめで、枝から飛び立つ様もバサバサッとなかなか派手なものです。
なんだか勇ましいと申しますか貪欲に飛び回っていますが、作物を荒らしたりするので農家での評判はあまりよろしくないようですね。
ちょうど繁殖期のいま、つがいでいるところをときどき見かけます。撮影時ももう一羽が近くにいたのですが、残念ながら写真におさめることはできませんでした。