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谷中安規 展

2009年 7月16日(木)〜 9月26日(土)

         
         

谷中安規は、木版の素朴な持ち味をいかした自刻自摺による創作版画(浮世絵のような分業ではなく、図案や彫り・摺りなどほとんどの工程を自分で行う)を制作しました。
内田百閧竝イ藤春夫等の本の表紙や挿画で知られています。白黒の簡潔な画面構成で、幻想的な物語世界を描きました。
その独特な浮遊感のある作品世界と飄々とした谷中の風貌から、内田百間より『風船画伯』と親しみをこめて呼ばれていました。また、自らを「ヤナカの墓のアンキです」ととぼけた紹介をしていたというエピソードがあります。


略歴
谷中安規(たになかやすのり 1897-1946)
1897(明治30)年1月18日、奈良県桜井市に生まれる。幼少期に母と死別。少年時代を朝鮮で過ごし、東京小石川の仏教系(真言宗豊山派付属)豊山中学に入学、文学に傾倒する。中学を4年で中退後、寺の小僧や梅原龍三郎の玄関番など転々としながら、永瀬義郎の『版画をつくる人へ』に影響を受け、版画家を志す。
1932(昭和7)年、料治熊太をたずね、彼の発行する雑誌『白と黒』No.22からと『版芸術』No.2から作品の掲載をはじめ、以後終刊するまでつづく。
1934(昭和9)年、内田百間『冥途』『王様の背中』、佐藤春夫『FOU』など、本の装丁を多く手がける。
1946(昭和21)年9月9日、死去。

         

谷中安規展 会期中の特別割引
(2009年7月16日〜9月26日)
● リピーター割引
谷中安規展ご来館の際に、入館チケットの半券に“ご来館おしるしスタンプ(大野隆司 謹製)”を押印いたします。この半券を次回のご入館時にご持参いただくと入館料100円引きとなります。
会期中ご本人様のみ有効です。
 
* イベント参加料金は割引対象外です *

谷中安規展に関係した事柄をブログで綴っていますので
こちらものぞいてみてください
■フィリア美術館ブログ | ‘谷中安規’の記事■


谷中安規 展 関連イベント ご予約受付中
     
7月25日(土)午後5時
ギャラリートーク 谷中安規をめぐって

出演:
瀬尾典昭(松濤美術館学芸員)
大野隆司(版画家)

参加費:¥1,000-(茶菓付・入館料込)
定員:30名
     
9月27日(日)午後5時
   

秋のはじまりの夕方音楽会
LIVE! 酒井俊


出演:
酒井俊(うた) 
今堀恒雄(ギター)

前売券:¥3,500-(茶菓付・入館料込)
定員:50名

 
       
お電話でのご予約はフィリア美術館(0551-36-4221)まで
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